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EU AI法の「透明性行動規範」、2026年5〜6月に最終版公表へ——汎用AIモデルの著作権・透明性義務をカバー

の汎用向け義務の具体的な実施指針となる「透明性行動規範(Code of Practice for GPAI)」が、2026年5〜6月に最終版として公表される見通し。対応・学習データの透明性・安全評価のフレームワークを含む。

概要

※本記事は公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報は出典欄をご参照ください。

(EU AI Act)は、汎用AI(GPAI)の開発者に対して透明性・対応・安全評価に関する義務を定めており(2025年8月適用開始済み)、その具体的な履行方法を示す「汎用AI行動規範(Code of Practice for General Purpose AI)」の策定作業がEU AI Officeの主導で進められている。複数回のドラフト協議を経て、2026年5〜6月に最終版が公表される見通しとなっている。

事実のポイント

  • 行動規範の位置づけ: EU AI法第53・56条に基づき、GPAIモデルの提供者が遵守すべき透明性・著作権・安全評価に関する具体的な実施方法を示す自主規制的枠組み。法的拘束力はないが、遵守することで法令要件への適合を推定してもらえる「安全港(Safe Harbor)」機能を持つ
  • 著作権対応の焦点: ウェブクローリングによる学習データに含まれる著作物の利用について、権利者へのオプトアウト機能の提供・利用実態の開示等が議論されている。メディア業界・出版業界との調整が最大の論点
  • 透明性義務の内容: GPAIプロバイダーは、使用した学習データのサマリ、モデルの能力と限界に関する技術文書、安全テストの結果を開示することが求められる見込み
  • 安全評価フレームワーク: 重大なリスクを持つGPAIモデル(システミックリスクモデル)については、外部専門機関による安全評価の受け入れ・評価結果の当局への報告が義務化される方向
  • 主要プレーヤーの参加: 等の主要GPAIプロバイダーが行動規範策定のワーキンググループに参加しており、当事者の関与のもとで基準が作られている

用語・背景の補足

  • 汎用AI(GPAI: General Purpose AI): 特定の用途に限定されず、多様なタスクに使用できる大規模AIモデルの総称。OpenAIのシリーズ・Anthropicの・Googleの等が該当する
  • 行動規範(Code of Practice): 法律上の義務を果たすための業界自主的な実施。法律が大枠を定め、詳細は行動規範が補完する「協同規制(Co-)」の手法
  • システミックリスクモデル: EU AI法が特に強力な義務を課す「重大なリスク(Systemic Risk)を持つGPAI」。現時点では学習に使用した計算量が10の25乗FLOP(1025 FLOP)を超えるモデルが基準とされている

注意点

  • 最終版の公表時期・内容は交渉の進展によって変わりうる。とくに著作権対応については権利者団体とAI事業者の利害が鋭く対立しており、コンセンサス形成が難航している
  • 行動規範への参加は任意だが、不参加プロバイダーにはEU AI Officeが要件適合を個別に判断する対応をとる予定
  • 日本企業のうちEUでGPAIサービスを提供・販売している場合は、本行動規範への対応の要否・方法を法的専門家に確認することが推奨される

編集部見解

(追記予定)

info 公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報・追加情報は出典欄をご参照ください。

出典

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