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Progress Software調査:会計士の84%がAI利用も、61%がツール切り替えで業務が遅延
Progress Softwareが2026年5月に発表した「State of Accounting 2026」調査によると、会計士の84%がAIツールを業務で活用している一方、61%が複数ツール間の切り替えによる業務遅延を経験しており、ツールの乱立(スプロール)が新たな課題として浮上している。
概要
エンタープライズソフトウェアのProgress Softwareは2026年5月12日、会計・税務業務従事者を対象とした年次調査「State of Accounting 2026」を発表した。AIツールの活用率は84%と高水準に達している一方で、複数のAIツールや業務システムを切り替えながら作業する「ツールスプロール(乱立)」の問題が顕在化。61%が「ツールの切り替えで業務が遅くなった」と答え、75%が「自分のワークフローに組み込まれているステップが多すぎる」と感じていることが分かった。
事実のポイント
- 会計士・税務担当者の84%が業務でAIツールを活用している(前年比+21ポイント)
- しかし61%が「複数ツール間の切り替えが業務を遅くしている」と回答
- 75%が「自分のワークフローのステップ数が多すぎる」と感じている
- 業務一人あたりが利用するツール数の中央値は7.3個(前年5.1個から増加)
- AIツール個別の満足度は高いものの、統合・連携が不十分なため効率化効果が相殺されているという課題が明確化
- ツールスプロールの解消策としてAIオーケストレーション層(統合プラットフォーム)への関心が高まっている
用語・背景の補足
ツールスプロール(Tool Sprawl): 業務効率化のために導入したツールが増えすぎ、かえって管理や切り替えのコストが増大する現象。生成AIブームで多数のAI特化ツールが市場に登場し、会計・税務分野でもこの問題が顕在化している。
AIオーケストレーション: 複数のAIツールやシステムを統合し、シームレスに連携させる仕組み。エージェント型AIが複数のツールを呼び出して一連の業務を自動実行するアーキテクチャも含む。ツールスプロール問題の解決策として注目されている。
注意点
- 調査の回答者の業種・職位・企業規模の詳細が公開されておらず、サンプルバイアスの可能性がある
- Progress Softwareは自社製品が「統合プラットフォーム」として解決策になり得る立場であり、調査設計に一定のバイアスがある点に注意が必要
- 「ツールが多すぎる」という感覚は主観的であり、定量的な効率損失の測定は別途必要
編集部見解
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