articleニュース
ServiceNow、AI Control Towerに「エージェント緊急停止スイッチ」を追加——AWS/Azure/GCP/SAP横断で30コネクタ
ServiceNowが2026年5月、AI Control Towerの主要アップデートを発表。暴走・誤動作したAIエージェントを即時停止できる「エージェントキルスイッチ」機能を追加し、AWS/Azure/GCP/SAP/Oracle/Workdayなど30社以上のエンタープライズシステムへのコネクタも同時公開。
概要
エンタープライズITサービス管理(ITSM)大手のServiceNowは2026年5月、「AI Control Tower」プラットフォームの大規模アップデートを発表した。主要な新機能は「エージェントキルスイッチ」で、複数のクラウドやエンタープライズシステムにまたがって稼働するAIエージェントが誤動作・暴走した際に、一元的に即時停止できる機能を提供する。さらにAWS・Microsoft Azure・Google Cloud・SAP・Oracle・Workdayを含む30社以上のエンタープライズシステムとのコネクタも同時に公開された。
事実のポイント
- エージェントキルスイッチ: 1つの操作で、複数の外部システムで動いているAIエージェントを一括停止。緊急対応時間を大幅に短縮
- 動作監視: エージェントが実行しているアクション(APIコール・データアクセス・ファイル操作)をリアルタイムで監視し、閾値超過時にアラートを発出
- 30社以上のコネクタ: AWS Lambda・Azure Functions・Google Cloud Run・SAP BTP・Oracle Cloud・Workday・Salesforce・ServiceNow自社製品など主要プラットフォームに対応
- ポリシー管理: エージェントが実行できる操作の種類・対象データ・時間帯・承認フローをルールベースで設定可能
- エージェント間のオーケストレーション管理: マルチエージェントシステムで、個別エージェントの権限と優先度をコントロール
用語・背景の補足
AI Control Tower(コントロールタワー): AI/LLMエージェントが企業内システムで動作する際の「管制塔」機能を指す。誰が・どのエージェントを・どんな権限で動かしているかを一元管理し、ガバナンスとセキュリティを担保する役割。ServiceNowだけでなく、各ベンダーが同種の機能を競って開発している。
エージェントのキルスイッチ: 誤動作や意図しない挙動を示したAIエージェントを人間が強制停止できる機能。AIエージェントが自律的に大量の操作(大量メール送信・大量データ削除・不正なAPI呼び出し等)を実行するリスクへの対策として、NIST AI RMFでも推奨されているコントロール。
エージェントガバナンス: 企業内でAIエージェントが安全に・説明可能な形で動作するための管理・統制体制。「どのエージェントが何をできるか」「誰がどのエージェントを展開できるか」「問題発生時にどう対応するか」を組織として定める取組み。
注意点
- キルスイッチ機能は「停止」はできるが、停止前にエージェントが実行したアクションを「取り消す」機能は含まれていない
- 対応するシステムの拡充は継続中であり、レガシーシステムや独自開発システムへのコネクタは別途開発が必要な場合がある
- ServiceNow自体のセキュリティが侵害された場合、Control Towerへの信頼性も影響を受ける点に注意
編集部見解
info 公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報・追加情報は出典欄をご参照ください。