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Microsoft Copilot に EU Flex ルーティング機能——EU データ境界の柔軟な適用で欧州企業の選択肢拡大

に EU Flex ルーティング機能を追加。EU データ境界(EU Data Boundary)の適用をテナントレベルで柔軟に設定でき、EU 内データ処理を必要とする規制対応と、EU 外のより多くの Copilot 機能を使いたいニーズの両立を支援する。

概要

※本記事は公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報は出典欄をご参照ください。

に EU Flex ルーティング(EU Flex Routing)機能を追加した。EU データ境界(EU Data Boundary)の適用範囲をテナント管理者がフレキシブルに設定できるようになり、 等の規制に基づいて EU 内での処理が求められる業務に対してはデータを EU 内に残しながら、EU 外の機能(より幅広い・新機能のプレビュー等)の活用も必要に応じて許可するというハイブリッド設定が可能になった。

事実のポイント

  • Microsoft 365 Copilot に EU Flex ルーティング機能を追加(2026 年 5 月)
  • EU データ境界(EU Data Boundary): Microsoft の既存の取り組みで、欧州顧客のデータを EU/EEA 圏内(主にオランダ・アイルランド)に保存・処理する仕組み
  • Flex ルーティングの新機能:
    1. ワークロード別設定: 業務ごとに EU 内処理 or EU 外処理を選択可能
    2. ユーザーグループ別設定: 規制対象部門(法務・財務)は EU 内固定、その他部門は EU 外機能も許可
    3. 処理ロケーションの監査ログ: どのリクエストがどの地域で処理されたかをログとして保持
  • EU AI 法(2024 年施行・段階適用)への対応強化の一環と位置づけられる
  • 対象: EU/EEA 拠点の Microsoft 365 Copilot テナント。管理センターから設定

用語・背景の補足

EU データ境界(EU Data Boundary): Microsoft が 2023 年から展開している取り組みで、EU 域内の顧客データを EU/EEA 内のデータセンターに限定して保存・処理する仕組み。GDPR の移転制限規制(第46条)への対応として、多くの欧州企業が導入を進めている。

GDPR データ移転制限: EU の一般データ保護規則(GDPR)は、個人データを EU/EEA 外に移転する場合に「適切な保護レベル」を確保する義務を定めている。米国へのデータ移転については「EU-US データプライバシーフレームワーク(2023 年)」で対応されているが、企業の担当者は引き続き EU 内処理の優先を求めることが多い。

AI 規制とデータ居住: EU AI 法(Regulation (EU) 2024/1689)では、高リスク AI システムの利用ログ・処理記録の保存要件が規定される。処理ロケーションの追跡・監査ログ機能は AI 法への対応にも貢献する。

注意点

  • EU Flex ルーティングはテナント管理者が設定する機能で、エンドユーザーが個別に変更することはできない
  • EU 内処理を強制すると、EU 外でのみ利用可能な新機能・モデルのプレビューへのアクセスが制限される場合がある
  • 日本拠点の企業(EU データ境界の対象外)への直接の影響はないが、EU 子会社・欧州取引先とのコラボレーション時のポリシー確認が必要になる場合がある

編集部見解

(追記予定)

info 公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報・追加情報は出典欄をご参照ください。

出典

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