LEVEL 3 / ER08 — E03 テナント分離
テナント境界の拒否既定化
共有DB上の論理分離です。AIツール・SKILL・活動ログ・チャット・全文検索ではテナント未確定や不一致を拒否しますが、全HTTP・Job・MCP等の網羅は未達です。
重要度を加味した整備スコア
5.40 / 12点
社内評価・共通配点 v1
2026年9月12日時点
全体100点のうち、この範囲の獲得点と配点
整備の進捗を比較する指標です。安全性・規格への適合率・導入合格点を示すものではありません。金融機関・大企業・AI専門企業で共通の配点を使います。個別の審査では、業務停止の影響や契約条件に応じて重要度を見直します。
本番導入では、テナント分離、権限失効、必須監査、AI送信・実行、復旧、契約・審査資料などの受入条件を個別に確認します。配点が低い項目も必須条件から外れず、未達を他項目の得点で相殺しません。
獲得点 = 配点 × 項目点 ÷ 100。項目点は、その項目でできていることの本数が、できていること+残っていることのうち何割かです。採点方法と全体の配点を確認できます。
| 項目 | 配点 | 現在の評価 | 獲得点 | 重みづけの理由 |
|---|---|---|---|---|
| ER08 境界の拒否既定化 | 12点 | 一部対応 証拠の段階 02 / 04 対応範囲 45%(済 5 / 残 6) |
5.40点 | 他社・他部門への情報漏えいを防ぐ |
| この表の合計 | 12点 | 留保・未確認も含む | 5.40点 | 項目名から根拠と残条件へ進めます |
到達点と残作業
確認できた実装・試験・文書の範囲を記載します。技術検証と配備・運用の証拠を区別し、参照先は下の記録欄に示します。
いまできていること
- 既存tenant_id、Policy、PermissionServiceを再利用。AIツールとSKILLで認可テナントと実行先の不一致・文脈欠落を拒否する。
- 活動ログは明示テナントで検索し、未確定/旧形式を通常検索から除外。活動由来の提案も本人と出所版で制限する。
- チャットの参加者候補を現在テナントへ限定し、ルーム作成・メンバー追加・DM・管理一括作成で別テナントの指定と文脈欠落を拒否する。Web全文検索の別テナント混入と、保存済み参照から原文を越境して読み出す経路も否定試験で是正した。
- 9月12日に合成2社を作成し、両社に所属する同じ利用者で、一方の既存IDをもう一方のURLへ渡すブラウザ試験を実施した。両社とも機能が利用できる状態で、タスク詳細・ファイルのプレビューと取得は他社側から参照できず、カレンダーにも相手方の予定が出ないことを確認した。
- 業務ファイルの実体をWebサーバーが直接配信しないよう遮断し、プレビューとサムネイルを認可付きの経路へ統一した。本番・検証サーバーの双方へ配備し、直接パスが拒否されること、認可経路が未認証を拒否することを配備先で確認した。
残っていること
- TenantScope全体、検索・帳票・添付・エクスポート・キュー・CLI・MCP等の全経路否定試験は未達。
- 9月12日の試験で、企業間接続の管理者判定が専用のPolicyを迂回して申請側からの承認を許し、接続履歴のAPIが当事者以外の企業からも取得できる不備を検出し、同日に是正した。境界は経路ごとの否定試験でしか示せず、網羅は継続中である。
- 業務ファイルの実体は引き続き公開ディスク上にあり、今回の対応はWebサーバーでの遮断と認可経路への統一である。非公開の保存先へ移す全面的な見直しは未実施で、直接URLでの配信を前提にしている添付の経路も方式の再検討が残る。
- 他社URLが拒否された場合でも、モジュール契約による拒否とデータ分離による拒否は区別する。9月12日の試験では、ファンドと投資家の他社IDが拒否された一方で、その企業では機能自体が未契約だったため、分離の証拠には数えていない。契約済みの2社間での確認が別途必要。
- 物理分離は提供していない。専用DB・保存先・バックアップ・管理者アクセスを含む構成は別途設計と検証が必要。
- 記載した追加実装は本番・共有apptestへ未配備。配備した版と、その環境での再検証記録が必要。
この項目の受入条件
次のすべてを、コード・否定試験・確認・配備・運用証拠で示せたときにのみ「達成」とします。機能の存在や継続的インテグレーションの成功は代わりになりません。
- テナント・所属・対象利用者・権限のいずれかが欠落または失効した要求を拒否すること。
- 検索、帳票、添付、エクスポート、キュー再実行、MCP、AI辞書、APIキーまで境界を列挙し、否定試験の記録が残ること。
試験・確認の記録
試験、文書照合、配備確認の記録を区別して記載します。対象環境・実施時点・検証範囲は各行をご確認ください。過去の試験成功は、現在の本番稼働や契約条件の充足を意味しません。
| 試験・確認 | 結果 |
|---|---|
| 実装照合の基準 | Communication 7d3a4cef8(2026年9月12日)のコードと統制改善台帳 ER01〜ER16。以下の試験は実装時の記録で、今回の本文更新で再実行したものではありません。本番・共有apptestへの配備証拠ではありません。 |
| 9月12日の企業境界ブラウザ試験 | 合成2社・同一利用者で、他社IDを指定したファイル・ファンド・投資家の取得が拒否されることを確認。未所属の利用者、公開ストレージURL、CDN配信は対象外。検出した企業間接続の認可不備は同日に是正した。 |
出典は社内評価「Autais 導入基準調査・現状評価」(E03)と実装台帳の ER08 です。掲載は2026年9月12日時点の記録に基づきます。