業務
キャピタルコール計算・承認・発行
GPの運営担当向けに、必要資金をLP別の払込額へ分け、承認済みの通知を発行するまでを説明します。この工程の成果物は通知であり、入金確認は後工程です。
このページの目次
必要額と払込期限を決める
- 投資、費用、借入返済などの使途別に、必要額と支払予定日を整理します。手元資金や他の調達手段も確認し、今回請求する理由を説明できるようにします。
- LPAと個別合意にある請求条件や通知期間を確認し、LPが内部承認と送金を行う時間も見込んで予定を組みます。固定の日数をすべてのファンドへ当てはめません。
- 入力となる短期資金計画は短期資金繰り予測・stress更新、調達手段の検討はキャピタルコール・借入・分配留保の資金源選択で確認します。
LP別金額を計算し、合計と条件を照合する
- LP別コミットメント、請求の基準日、既払込額と未払込残高をそろえ、契約で定めた方法に従って配賦します。
- LP別合計と今回の請求総額を照合します。端数処理、通貨、個別の投資除外、追加加入時の調整がある場合は、適用理由と計算根拠を残します。
- 単純な出資比率だけでは計算できない条件を分けます。契約条項とテンプレートの項目名は同じものではありません。
計算の確認と発行の承認を分ける
- 作成者は計算根拠とLP別内訳を提示し、確認者は合計・残高・契約条件との整合を確認します。所定の承認者が発行対象を承認します。
- 差戻し後に金額や条件を変更したときは、どこを直したかを明示して再確認します。以前の承認を変更後の数字へ無条件で引き継ぎません。
通知を発行できる状態まで
- 作成者
使途・LP別金額を準備
→ 計算表と契約根拠を確認者へ
- 確認者・承認者
合計・条件を確認し発行を承認
→ 承認した版を通知担当へ
- 通知担当
対象LPへ通知を発行
→ 金額・期限・使途・振込先をLPへ
LPによるキャピタルコール検証・承認・支払
通知に必要な情報をまとめて届ける
- ファンド名、対象LP、今回の金額、通貨、払込期限、使途、振込先、問い合わせ先を確認します。LPが自分の契約と照合できる説明を添えます。
- ILPAの通知テンプレートは、取引内訳と未払込コミットメントへの影響を伝える参考になります。採用する版と適用範囲は、契約と報告方針に合わせて確認します。
- 発行後は宛先、発行日時、通知の版、送付結果を記録します。メール送信成功と相手の確認済みを同じ状態にしません。
発行後の訂正・未達・概算差を扱う
- 金額や期限に訂正が必要なら、旧通知が有効か、差額だけを求めるのか、支払済みLPへどう伝えるかを確認して承認します。
- 通知が届かない場合は、登録宛先と共有範囲を確認します。再送した日時と対象を残し、別のLPの通知を誤送信しないよう確認します。
- 概算請求を後日実額へ直すときは、当初額・実額・差額を関連づけます。借入返済が使途なら、どの借入に対応する請求かも追えるようにします。
現行機能と、追加確認が必要な範囲
- コード上にはキャピタルコール画面の作成、編集、承認申請、LPへのメール通知設定があります。表示・操作できる範囲は権限と利用環境で確認してください。
- 使途分類、契約条件別の配賦プレビュー、通知の版と受領状況、概算から実額への差分管理を一つの作業画面で扱う構成は、追加確認が必要です。
- 発行した通知はLPによるキャピタルコール検証・承認・支払へ、入金確認はキャピタルコール入金照合・例外処理へ引き渡します。全工程へ戻る場合はキャピタルコール・入金を参照してください。
よくある質問
LP別金額は出資比率だけで決まりますか?
一律には決まりません。個別条件、投資除外、追加加入、端数や通貨の扱いを確認し、契約に従って計算します。
承認後なら金額を修正して再送できますか?
元の承認と修正後の内容を区別します。訂正理由、対象LP、既払込への影響を確認して、必要な再承認を受けます。
ILPAの書式を使えば契約確認は不要ですか?
不要にはなりません。テンプレートは情報を整理する参考であり、LPAや個別合意に優先しません。
参考資料・確認範囲
本文確認日:2026-09-06。一般的な業務整理とコード照合に基づく説明です。個別契約・法務・会計判断や、利用環境での操作確認を代替しません。
- ILPA Capital Call & Distribution Template Guidance(§V 契約との整合、§VI–VII 取引内訳)
任意の業界ガイダンス。個別契約や法令に代わるものではありません。
- FBI:Business E-Mail Compromise(2017年の注意喚起)
既知の電話番号など独立した経路で送金先変更を確認する際の参考。2026-09-06再確認。